200床の病院からクリニックへ転職した放射線技師の体験談

Myキャリア&Myライフ

私は200床規模の病院からクリニックへ転職した経験があります。現在働いているクリニックでは一般撮影装置とCTがメインですが、以前働いていた病院でも同様の機器を使った撮影がメインでした。しかし、病院とクリニックでは働き方にかなり違いがあります。

「病院からクリニックに移るとどう変わるのか?」「実際に働きやすいのはどっち?」そんな疑問を持つ放射線技師の方に、少しでも参考になれば嬉しいです。


病院勤務とクリニック勤務の違い

1. 業務の忙しさと患者数の違い

病院では外来患者に加え、入院患者の撮影もあるので、勤務中は常に何か業務があるイメージです。当直業務があったり休日に急なCT撮影が入ることもあります。一方、クリニックでは患者数が限られていおり、一部予約制なのなので、気持ちに余裕をもって仕事ができます。また、日によって患者が少ないこともあるので入院患者がいない分、そんな日はかなり楽です。

忙しさに関しては:

  • 病院:忙しいけど、ルーチンが決まっていて集中しやすい。
  • クリニック:患者の波が読めるので、予定が立てやすい。

2. 夜勤の有無で生活リズムが変わる

病院では夜勤やオンコールがあり、生活リズムが不規則になりがちでした。特に救急対応のある病院では、急に呼び出されることもあります。クリニックでは基本的に日勤のみなので、規則正しい生活ができます。

クリニックに転職してからは、夜にゆっくり眠れるようになり、常に睡眠不足だったのが解消されました。


3. 使用する機器は似ているが業務範囲は異なる

病院でもクリニックでも一般撮影装置とCTがメインだったので、機器の操作に戸惑うことはありませんでした。ただし、病院ではCT撮影をしたあと3D画像を作成したり、医師から詳細な一般撮影の指示があるなど、より専門的な知識を求められることも多く、幅広いスキルが求められます。

クリニックでは医師からの細かい指示はあまりありませんが、限られた機器を使いこなし、どんな画像が医師に役立つかを考えて撮影することが特に求められます。一つ一つの精度がより重視されている印象です。


4. チームワークの違い

病院では放射線科だけでなく、他職種との連携が求められます。医師や看護師、検査技師など、多職種とのコミュニケーションが大切でした。

一方、クリニックでは少人数のスタッフで回すので、アットホームな雰囲気。他職種との連携はもちろん必要ですが、それに加え、一人ひとりの責任が大きく、自主的な働きが求められます。


転職を考える人へのアドバイス

どうやって転職する?

  • ハローワークから求人をさがす。←私はこの方法で今の職場で働いています。
  • 近くの病院やクリニックのサイトに直接アクセスし、求人情報がないか探す。
  • 転職サイトを利用してさがす。
  • 狭い業界なので放射線技師の友達や技師会から求人情報がないか確認してみる。

退職するにあたって

  • 上司である技師長・院長への相談を早めに行いましょう。(クリニック・病院勤務問わず)
  • 引継ぎ業務をしっかりしましょう。特にクリニックの場合は自分1人しか技師がいない場合が多いので業務の内容を資料にしっかりとまとめておくのがいいでしょう。放射線技師は専門職なので装置の使い方というよりは、その職場の業務の流れをしっかりとまとめておくのがおすすめです。
  • 今後も放射線技師として働くつもりなら流行の退職代行を使用するのはおすすめできません。狭い業界なので技師会等で前の職場の知り合いと顔を合わせる機会もあるためです。

病院勤務が向いている人

  • 幅広い検査に携わりたい人
  • チーム医療の現場で働きたい人
  • スキルアップを目指して忙しさを楽しめる人

クリニック勤務が向いている人

  • 規則正しい生活を送りたい人
  • 少人数のチームで働きたい人
  • 患者さん一人ひとりと丁寧に向き合いたい人

おわりに

私自身、病院とクリニックの両方を経験して、それぞれの良さを実感しました。転職を考えるときは、自分のライフスタイルやキャリアの方向性に合った職場を選ぶことが大切です。

もし転職で悩んでいる放射線技師の方がいれば、ぜひこの記事を参考にして、自分にぴったりの働き方を見つけてくださいね!

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